ビッグデータに対するブロックチェーン技術が果たす役割は?そのメリットとデメリットは?

仮想通貨ビットコインの取引きデータでは、ここで、ご紹介しますブロックチェーンの技術や仕組みが取り入れられています。

ここでは、ブロックチェーン技術のメリットやデメリット、ビッグデータの活用への影響などについてご紹介します。

1. ブロックチェーン技術とビッグデータ

多くの情報があふれている社会において、ブロックチェーン技術はこれからの私たちの生活をも変えるものとして注目されています。まずは、ブロックチェーンとはどんなものか、またブロックチェーン技術が関わるビッグデータについてご説明します。

1-2. ブロックチェーンとは

ビットコインの中核となっている取引データの技術のことをブロックチェーンと言います。ブロックチェーンの仕組みは、分散したブロック(ユーザー)同士が管理し合うシステムになっています。このシステムのことを「P2P方式」と言われ、分散しているユーザーがつながることによって、お互いが管理し合う構造になっています。

従来のデータ管理は、一極に集まった管理が行われてきていました。このブロックチェーン技術の導入によって、複数のコンピュータで分散して管理されていますので、ビットコインの取引ごとの対応はできません。ですから、この承認作業については10分単位でまとめて行われるということになります。

1-3. ビッグデータとは

一言で述べますと、世の中にあふれる情報すべてのデータということです。情報には、インターネットやスマートフォンを通して得られる位置情報や行動記録、ホームページなどから得られる情報があります。

これらのビッグデータに関する研究がアメリカの科学技術政策局でなされ報告されています。このビッグデータについては、日本の総務省が次のような分類をしています。国、企業、個人という分類方法です。

○国
政府や公共団体が保有している公共の情報をオープンデータ(官民データ)といいます。2016年には「官民データ活用推進基本法」を制定し、官民データそのものを活用した新たなビジネスの展開や既存事業の効率化を目的にしています。

○企業
企業のビジネス全般に関してのノウハウをデジタル化、構造化した情報を集めてデータ化されています。また、M2Mというシステムの導入もしています。個々の企業で稼動している機器をネットワークでつないで、人の手を通さない機器間だけで情報交換を行うシステムです。これらの企業のデータのことを「産業データ」と呼んでいます。

○個人
個人情報には、個人の名前をはじめとして、行動記録やウェアラブル機器などから得られる情報などがあります。2017年施行された「改正個人情報保護法」制定によって、個人情報を守るという観点から、個人情報を判別できないように「匿名加工情報」も含んでいます。

2. ブロックチェーン技術によるビッグデータの活用で何が変わる?

ブロックチェーン技術は、今金融業界で注目されていますが、金融業会に留まらず、多くの業界、業種の枠を超えたビッグデータを支える共通基盤ソリューションとして期待されています。金融業界等で注目を集めているこのブロックチェーン技術をビッグデータの活用で何が変わるかをご説明しましょう。まず、ブロックチェーン技術による影響についてご紹介します。

トランザクション処理は改ざんが難しいものです。また、トランザクション処理は敏速にでき安価で行うことができます。このトランザクションの検証については、コンピュータのネットワーク利用者全員に配布されますので、第三者による検証がいらないということです。

ブロックチェーンは次の二つから構成されています。
・ヘッダ・・・各ブロックの参照番号や生成された時間、過去のブロックへの戻りリンクなどのメタデータを含んでいます。

・コンテンツ・・・実行されたトランザクションの量や相手先アドレス、デジタル資産等の検証されたリストを含んでいます。

このような構成は、ブロックチェーンの特徴と言えますが、わかりやすくするためには、ネットワークやプラットフォーム、アプリケーションサービスという3層に分けて考えるといいでしょう。

特に、アプリケーションサービス層から見ると、その特徴が明らかになります。トランザクションや電子記録、リアルタイム処理などは、まさにトランザクションの大きな特徴といえますが、それを生かしたオープンソースベースのアプリケーションウェアを多くの分野に提供できるサービスになっているのです。

さて、ブロックチェーン技術によるビッグデータの活用についてですが、ブロックチェーンは、P2Pネットワークでつながっている各ノードに、データを保存する形態をとるためにデータ要領には限界があります。

ですから、ブロックチェーン技術による暗号化や電子署名、コンセンサスメカニズムなどの特徴を生かしてビッグデータの収集を行うようにするのがよいといえます。さらには分析や保存、廃棄という流れで進むライフサイクル管理プロセスも支援できる技術ともいえます。

2-1. メリット

これからの時代のビジネスでは、情報はデータに頼ることになります。そのデータは会社によってはかなりの量になりビッグデータとなります。ブロックチェーンのメリットは、「記録に残すことに特化している」ということがあります。このことが私たちのこれからの生活にも変化を与えると言われています。

1.管理者がいなくても取引きが正当なものとして残すことができる
大きなメリットとしては、ブロックチェーンによる仮想通貨の利用において、取引記録を特定の管理母体がなくても残すことができるということです。

取引の正当性を考えたときに、一般的には銀行が取引記録を残し管理します。しかし、ブロックチェーン技術では、銀行と言う管理者がいなくても取引が正当なものとして残すことができるのです。こうなることで、手数料や営業時間などを気にすることなく自由な経済活動ができます。

2.「記録の証明」ということ・・・コスト削減にもつながる
「記録の証明」はブロックチェーンのメリットです。現在、記録の証明ということでは第三者の証明が必要です。例えば不動産の登記などにおいては法務局の登記所への申請が必要になります。しかし、ブロックチェーン技術を利用することで、証明そのものが「ブロックチェーンに記載されている」ことでよくなります。第三者に支払う費用が不要になるなど、コスト削減にもつながります。

3.「記録を残す」ということ作業の効率化
銀行において、ブロックチェーン技術を用いて顧客の資産管理を行うことで、手数料や人件費などの削減にもつながります。これは、ブロックチェーンを取り入れることで「記録を残す」作業の効率化だといえます。これによって、私たちがより安くサービスを利用できるようになるのです。

2-2. 将来性

上述のメリットでもご紹介しましたが、ブロックチェーンはビッグデータへの対応や私たちの日常生活における利便性、コスト削減などが見込まれ、将来的にもこの技術の導入が待たれます。ビットコインから誕生したブロックチェーンは、今後も多くの分野で利用が可能になっていきます。

2-3. 課題とデメリット

1.データしか扱うことができない
あくまでもブロックチェーンはビックデータをはじめとするデータを扱いますから、言い換えればデータでないものは扱うことができないというデメリットがあります。現実に起こった出来事や事象はデータ化できませんし、人の感情や意思についても同様です。近未来においては、このようなデメリットも解決できるのかもしれません。

2.最初の情報での正誤の判断ができない
ブロックチェーンは、情報をデータ化して管理しますから、管理という点では間違いないでしょう。改ざんなどはできないのです。しかし、最初の情報が間違っている場合でもその通りに管理をします。要するには「正誤の判断はできない」ということです。この場合にはやはりAIの力が必要ということになるのでしょう。

3. ブロックチェーン技術によるビッグデータの活用例

「ブロックチェーン技術はビッグデータに活用するなど、近い将来には金融、メディア業界をはじめとして大きく変える可能性があります。以下、ブロックチェーン技術によって、ビッグデータを活用している業界をご紹介します。

3-1. ・金融業

金融業界の競争戦略は、今やそれぞれの金融機関で欠かせないものになっています。スマートフォンやタブレットなどの普及によって、技術革新がなされ、利用者の安心・安全、そして安価な利用ということが実現しています。

今後は、ビッグデータを持つ金融機関が、顧客の利便性を考えた取組みが求められます。その最先端技術として、ビッグデータに対応するために、今ブロックチェーンとAIの融合が取り入れられてきています。

3-2. ・物流業界

ブロックチェーン技術を用いることによって、物流業界においても、業界が抱えてきたビッグデータを、業種や企業、個人などの枠組みを超えて安全、簡単に利用することができるようになります。

さらには、業種間のデータの相互利用や共有が進むことによって、各サービスの分野や製品開発の分野において、大幅な効率化ができるようになります。

3-3. ・医療

医療データ管理が紙カルテから電子カルテに変わってきています。しかし、このデータは、まだ医療機関の枠を超えず病院ごとの管理になっているのが現状です。顧客のニーズや現実を考えますと、一つの病院だけのデータ管理では不十分と言えます。

このように、ビッグデータが存在する医療業界における情報共有を可能にするのが、ブロックチェーン技術なのです。これによって、転院によるデータの引継ぎや遠隔医療ということが可能になります。

4. まとめ

いかがでしょうか。ブロックチェーンは、分散管理ですから、ビットコインを利用するすべての利用者のコンピュータに保存されるということになります。今の銀行のような特定の管理機関はなく、権限が一極集中ということはありません。

ですから、システム障害に強いと言う特徴もあるのです。さらには、ご紹介しましたが、コストが軽減されてサービスをより安心して便利に利用することができるのです。

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