雀荘の開業資金と必要な設備・資格をまとめてみました

雀荘を経営する場合、事前に必要な資格や申請には何があるのか、雀荘の開業に必要な資金の相場はどれくらいなのか、雀荘にふさわしい物件や立地の条件には何があるのかなどを紹介します。

1.雀荘は個人でも開業できるのか?

雀荘は個人でも開業可能です。しかし開店前に申請しておかなければならない許可があります。まずは、雀荘経営のために必要な資格や許可申請について説明します。

1-1.雀荘開業に必要な資格・許可申請

雀荘を開業する場合にも必要な資格や申請許可があります。
そのいくつかを表にまとめてみました。

資格・申請 届け出場所 備考
食品営業許可申請 保健所 開業10日〜2週間前までに保健所に届出

場合によっては、保健所の現場検証あり

食品衛生責任者 講習受講後、管轄の自治体に届出 要請講習は都道府県などの自治体や保健所等が主催しており、ほぼ毎月開催されている
風俗営業許可申請 公安委員会

(警察署生活安全課が申請窓口)

風俗営業許可の申請は、関係する法律や都道府県の条例などに関する知識が必要であり、難易度の高い申請業務となるため、専門家のいる法律事務所などに依頼することができる

雀荘内でフード・ドリンクを提供する場合、食品営業許可申請と食品衛生管理者の資格を得るための講習に参加する事が必要です。
食事はデリバリーで注文し、ドリンクのみを提供する場合を想定していても、この許可申請は必要です。

なぜならビールやドリンクをグラスに注ぐ行為、カップラーメンにお湯を注ぐ行為も「調理」とみなされるからです。
さらに、風俗営業許可を申請する前に、食品営業許可申請をしておく必要があります。

しかし、麻雀店でお菓子を袋や箱のまま提供する、お客様が店外から飲食物を持ち込む、デリバリーを頼むといった行為のみならば、食品営業許可申請と食品衛生管理者の資格を得るための講習に参加する事は不必要です。

2.雀荘開業に必要な資金

雀荘開業のために必要な資金の相場、毎月のランニングコストについて説明します。
雀荘開業に必要な資金は、次の7つに分類できます。
1.物件取得費用(不動産屋への仲介手数料・最初の家賃も含む)
2.内装・外装・設備工事費用
3.什器・備品・機材・消耗品費用
4.フード・ドリンク類の仕入れ費用(フード・ドリンクを提供する場合)
5.広告費
6.フランチャイズ加盟料(特定のフランチャイズグループに加入する場合)
7.行政書士費用
8.初期運転資金

2-1.設備、フランチャイズ加盟料などの初期費用

先ほど述べた雀荘の開業に必要な資金について、さらにひとつずつ説明します。

2-1-1.物件取得費用

テナントを借りるための費用です。仲介手数料、保証金、最初の家賃も含まれます。
保証金もしくは敷金・礼金の相場は、家賃の8~12か月分です。

雀荘の場合、物件を決定してから、その後、許可申請に関する書類を準備し警察に提出します。提出後約1週間で検査があり、問題がない場合、50日後に営業許可が出ます。
つまり物件契約後、すぐに営業できるわけではなく、2ヶ月以上は営業できません。ですから少なくとも2ヶ月分以上の家賃は、費用として計上しておくべきです。

2-1-2.内装・外装・設備工事費用

具体的には、設計費、外装工事費、内装工事費・電気・ガス・上下水道工事費・冷暖房設備設置工事費、看板設置費、電話・インターネット工事費・麻雀卓の設置などです。
室内が壁と柱の骨組みだけの状態で貸し出される「スケルトン物件」の場合、1坪当たり50万円前後が目安になります。
照明にLEDを採用することで、毎月の電気代のランニングコストを削減するという方法もあります。

2-1-3.什器・備品・機材・消耗品費用

麻雀卓、レジ等の購入に必要な費用です。フードやドリンクを提供する場合、そのためのグラスや皿なども入ってきます。
ちなみに、全自動の麻雀卓の価格相場は1台50万円、麻雀専用椅子が1脚2万円から5万円程度です。
「麻雀卓1台、専用椅子4脚、サイドテーブル4台、備品」の組み合わせで1セットとして用具を選ぶことができます。
新品ではなく、中古品やレンタルを選ぶという選択肢もあります。

2-1-4.フード・ドリンク類の仕入れ費用(フード・ドリンクを提供する場合)

ドリンクの場合は、複数の酒店から相見積もりを取り、価格の安い店を選ぶことができます。また酒店によっては、商品の協賛、メーカーの名前の入ったジョッキやグラス、ビールサーバーなどを提供してくれる場合もあります。

2-1-5.広告費

新規オープンを宣伝するフライヤー、名刺などを制作するための費用です。

2-1-6.フランチャイズ加盟料(特定のフランチャイズグループに加入する場合)

最近では、麻雀ウェルカム、麻雀クラブJ-BOY、ヒャクジャンなどのフランチャーズ店も増えています。
こうしたフランチャイズに加盟すれば、加盟料は発生しますが、業者への仲介サポート、各種許可申請のサポート、経営サポートなどのサポートを受けることができます。また名前の知れたグループの傘下に入るということで、集客しやすいというメリットも生まれます。
ちなみに、ヒャクジャンの加盟料は100万円で、麻雀ウェルカムは10万円です。
(参照:https://mj-news.net/business/2015061014742
http://mahjong-welcome.com/fc.html

2-1-7.行政書士費用

風俗営業許可申請を行政書士に依頼する場合の費用です。

2-1-8.初期運転資金

毎月の経費やその後の家賃など、開業後に必要なお金です。
仕入れの費用と人を雇うのであればその給料を合わせた合計3ヶ月分くらいは用意します。

雀荘の開業資金の平均相場は、店舗の広さや麻雀台の導入台数により差が生じてくるので計算するのが難しいですが、一例として某フランチャイズ店に加盟し、10台の麻雀台を導入する店舗を新しくオープンさせる場合、初期費用として、550万円という金額がサンプルとして出されていました。

3.経営にあたってのランニングコスト

新しくオープンさせた雀荘の経営を軌道に乗せて、黒字にするためにも、毎月のランニングコストも計算しておかなければなりません。

ランニングコストには次の8つが含まれます。
1.家賃
2.人件費
3.電気・水道・ガス・通信費
4.ドリンク・食品仕入れ費用(もし提供するのであれば)
5.消耗品費用
6.麻雀台レンタル費用・フランチャイズ料金(もし利用するのであれば)
7.宣伝広告費
8.雑費(上記のどれにも属さない費用)

ちなみに、麻雀店のフランチャイズ料金ですが、ヒャクジャンの場合は、毎月のフランチャイズ料金の制度はありません。加盟店側が望むなら月額管理費用という名前で10万円支払うことができますが、あくまでも強制ではありません。それを支払うことで、ホームページに掲載されるなどの集客費としてのメリットを得られます。
麻雀ウェルカムの場合は、商標使用料として毎月10万円支払います。

毎月のランニングコストが計算できれば、それを上回る数字を毎月の売り上げ目標にできます。

4.雀荘に適した物件と立地

雀荘に適した土地や物件にもいくつかの条件があります。
例えば、見つけやすい場所、コインパーキングが近い、低層階にある、遊べるスペースに余裕がある広さなどが条件に含まれます。

雀荘のイメージも昔と違い、明るく開放的なイメージになってきました。ですから見つけやすい場所にある、遊べるスペースに余裕があるといった条件も含まれます。
さらに、郊外では自動車で移動する方も多いですから、駐車場が近隣にあることも大切な条件です。

しかし法律上の問題もクリアしなければなりません。
麻雀店を出店できる場所には制限があります。
・ 住居専用地域、住居地域(準住居地域を含む)は出店できない。
・ 大学を除く学校が半径100メートル以内にない場所
・ 図書館・児童福祉施設、学校、病院及び診療所が半径70メートル以内にない場所
こうした条件に適合した場所や物件を探す必要があります。

5.雀荘は儲かるのか?

雀荘も儲かるビジネスモデルなるという兆しがあります。
例えば、シニア向けの健康麻雀店が増えたり、フランチャイズ店が増えています。麻雀に対するイメージも変わってきています。女性でも気軽に入店出来る店も増えています。麻雀をゲームで遊んでいた人たちが、実際に店内で遊ぶようになるというケースもあります。
午前中はシニア層、夕方からは大学生、仕事終わりの会社員など、1日中お客様が来店する店になれば、麻雀卓1台あたりの稼働時間や稼働率も上がり、売り上げに結びつきます。
事業計画をきちんと立て、開業資金を集め、許可申請すれば、雀荘のオーナーとして経営者になることも夢ではないかもしれません。

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