車屋に必要な開業資金と成功させるコツまとめ

車屋さん、つまり中古車販売店は郊外の広い展示場にたくさんの車を並べて販売しているイメージがありまた。

しかし、最近では展示場を持たずにネットで販売するという形態も増えてます。

今回は展示場販売・ネット販売両方での車屋開業に必要な資金、資格、成功させるためのコツなどを紹介します。

1. 車屋の開業資金はいくら必要?その内訳は?

車屋つまり中古車販売には大きく分けて二つの形態があります。
1.広い展示場で車を展示し販売する。
2.展示場を持たずにネットを中心に販売する。
展示場タイプの車屋ならば、一般的に開業資金は2,000万円以上必要と言われています。
ネット販売タイプならば、開業資金は数十万円程度で十分と言われています。

それで展示場タイプ、ネット販売タイプのそれぞれの初期費用と毎月のランニングコストの内訳を解説します。

1-1. 初期費用

1-1-1. 展示場タイプの車屋の場合

展示場タイプの中古車販売店を開業しようと思う場合、以下が初期費用の内訳です。
1.物件取得費用(不動産屋への仲介手数料・最初の家賃も含む)
2.内装・外装・設備工事費用
3.備品・消耗品費用
4.販売用自動車の仕入れ費用
5.広告費
6.初期運転資金

1.物件取得費用
中古車を展示する展示場となる場所を借りようと思う場合に発生する費用です。毎月の賃料の半年分から1年分を保証金として不動産屋に支払う必要があります。立地などの条件にもよりますが、それだけで数百万を確保しなければなりません。

2.内装・外装・設備工事費用
事務所や接客スペースとなる場所の内容・外装工事、エアコン・トイレなどの設備工事が必要です。
3.備品・消耗品費用
自動車整備を外注するのであれば、基本的な工具類を揃えるだけで十分です。
事務仕事に必要なパソコン、コピー、FAXなどを揃えることが必要です。

4.販売用自動車の仕入れ費用
一般的には中古車1台の仕入れ費用としては50万円~400万円必要です。展示場に数台から10数台の自動車を展示するのであれば、1000万円以上の仕入れ費用が必要です。

5.広告費
宣伝用ののぼり、バルーン、フライヤー、名刺制作などの費用です。

6.初期運転資金
毎月の経費や家賃、仕入れ費用など、開業後にかかるお金です。仕入れの費用と人を雇うのであればその給料を合わせた合計3ヶ月分くらいの金額は用意できます。
開業後すぐに売り上げが上がるというわけではないので、余裕をもって運転資金を用意しておくことができます。

こうした6つの費用を合計すると、展示場タイプの車屋を開業しようと思う場合、2000万円程度の初期費用が必要です。

1-1-2. ネット販売タイプの車屋の場合

ネット販売タイプの中古車販売店を開業しようと思う場合、以下が初期費用の内訳です。
1.物件取得費用(不動産屋への仲介手数料・最初の家賃も含む)
2.内装・外装・設備工事費用
3.備品・消耗品費用
4.販売用自動車の仕入れ費用
5.広告費
6.初期運転資金

1.物件取得費用
ネットで販売する自動車の数を1台から数台程度にする場合、広大な展示場は必要ありません。

2.内装・外装・設備工事費用
ネット販売で自宅を事務所とする場合、こうした費用も必要ありません。

3.備品・消耗品費用
パソコン、プリンターなどの事務機器を揃えます。

4.販売用自動車の仕入れ費用
販売用の中古車を仕入れるための費用ですが、1台もしくは数台程度の販売しか計画していないなら、数十万円から数百万円程度の費用でまかなえます。
お客様さまとの信頼関係があるなら、前金で仕入れ費用を頂いてから、中古車を購入するという方法で仕入れ費用を工面することができます。

5.広告費
ネット販売なので、チラシなどを作る必要はありません。車の写真をサイトにアップすることで宣伝になります。

6.初期運転資金
自宅を事務所にしてネット販売で車屋を開業する場合、毎月の賃料・光熱費などは必要ありません。人を雇う予定がないなら毎月の給料も必要ありません。
車が売れたなら、次の車をすぐに仕入れることができるよう、そのための仕入れ費用を、初期の運転資金に計上できます。

このように、ネットで販売するタイプの車屋を、自宅を事務所にして開業するなら、わずか数十万円程度の開業資金で、中古車販売業を行うことができます。

1-2. ランニングコスト

車屋の毎月のランニングコストの内訳は、飲食業などのランニングコストとさほど変わりません。内容は以下の通りです。
1.家賃
2.人件費(人を雇うのであれば)
3.電気・水道・ガス・通信費
4.中古車仕入れ費用
5.消耗品費用
6.宣伝広告費
7.雑費(上記のどれにも属さない費用)

毎月の売り上げがランニングコストがを上回るような営業計画を立てましょう。

2. 車屋の物件選びのポイントと契約時の注意点

展示場タイプの車屋を開業する場合の物件選びのポイントは、どんな車を販売するか、どんな顧客をターゲットにするかを明確にしておくということです。幹線道路沿いの目について入りやすい場所ならば、車のタイプも幅広く取り扱うことができ、集客を期待しやすいです。

しかし、幹線道路から少し離れていても、高級車のみ扱っている、カスタムカーのみ扱っている、旧車のみ扱っているなどの専門性があれば、そうした車を探しているお客様は、すこし不便でも来てくれるでしょう。ですから、どんな車を販売するかをしっかり決めてから物件を探すのが大切なポイントです。

さらに、物件の契約時には、最初の月の賃料だけでなく保証金・礼金を支払う必要があります。相場は月の賃料の半年から1年分です。この費用は初期費用の中でもかなりの金額になります。保証金のことも念頭に置いて物件を探し契約しましょう。

3. 車屋のような在庫ビジネスの問題点と成功のコツ

車が売れなくて在庫を抱えてしまうというのが、大きな問題点です。
この問題を解決して中古車販売業を成功させるために、注文を受けてから中古車を仕入れて販売するという形式を採用することができます。

中古車を仕入れる方法としては、一般の顧客から買い取る、下取りで買い取る、オークションで買い取るという方法があります。
オークションの場合、顧客の欲しいタイプの車を簡単に仕入れることができます。さらに、自分の売りたいと思う車だけを仕入れることもできます。

オークションを利用して中古車を仕入れる方法には、顧客のニーズにすぐに答えられる、こだわった仕入れができるといったメリットがあります。オークションを利用してネットで販売するという方法には、在庫を過剰に抱えるリスクを抑えて中古車販売を行うことができます。

4. 個人経営の車屋の成功事例と年収

展示場タイプ、ネット販売タイプの2タイプで、それぞれ車屋の成功事例と収入を紹介します。

①展示場タイプ
展示場300坪、3等立地(海沿い・住宅地・市からはずれいている)の車屋で、月間の粗利1000万円以上稼いでいる例があります。
成功した秘訣は3つあります。
1.Gooやカーセンサーなどで自社の販売する車の写真を1台当たり50枚掲載し、車両情報も詳しく記載した。結果としてネットを見て買う車を決めてから来店するお客様が増えた。
2.軽自動車販売に特化した
3.自動車装備品のセット販売
新品バッテリー、新品ブレーキパッド、新品国産タイヤ4本のセット販売を行うと、中古車を買うついでに、このセット品を購入するお客様も増加した。
(参照:FunaiSoken

②ネット販売タイプ
店舗・在庫不要のネットでの中古車販売を開始するために、販売ノウハウを提供してくれるフランチャイズの傘下に入るという方法もあります。
実際に加入した方の声を聞いてみると、加入してわずか2ヶ月で月収が100万円を超えたなどの声が寄せられています。
(参照:中古車ビジネス実践会

5. 失敗しない車屋の始め方

車屋の始め方には、展示場タイプの車屋と、ネット販売タイプの車屋がありました。また、展示場タイプの車屋には自動車販売のフランチャイズグループの傘下に入るという選択肢もあります。自分が集めることのできる資金額に応じて、どのタイプの車屋にするか選ぶことができます。

さらに、しっかりとした儲けを出していくのも大切です。前金の入金をお願いしても応じない、期限が過ぎても入金しない、無理な値引きを要求してくるなどのお客には無理して付き合っても仕方がありません。

開業したばかり頃は、すぐに売りたい、たくさん売りたいという気持ちがありますが、しっかりと支払いをしてくれるお客様を選ばないと、利益を確保できず、経営を継続するのが困難になります。集められる開業資金に見合った規模の事業を始めることと、支払いをきっちりしてくれるお客様を選ぶことが失敗しない車屋の始め方です。

6. 車屋を始めるために必要な資格

車屋を始めるためには必要な資格には次の6つがあります。

①古物商許可申請
事務所のある所轄の警察署に許可申請を提出します。13品目ある古物商の種類の中から「自動車商」を選択し申請します。19,000円の申請費用が必要です。

②自動車リサイクル法引取業登録
廃車にする自動車を引き取って欲しいと依頼されるケースも想定されます。自動車リサイクル法では、「引取業」を行う場合には、営業所を管轄する都道県知事もしくは保健所設置市長の登録を受ける必要があります。

③自動車リサイクルシステムへの事業者登録
廃車にする車を引き取る場合は、パソコン等を用いた預託確認及び電子マニフェストによる引取・引渡報告を行います。
先ほど述べた都道府県等への引き取り業登録とは別に、自動車リサイクルシステムへの事業者登録を行う必要もあります。

④オートオークションへの入会
車を仕入れる効率的な方法がオートオークションです。
会場によっては、「古物商許可証を受けてから1年以上経過」や「常設の展示場と事務所を有していること」など、入会に条件が定められているので、事前にチェックしておきます。

⑤自賠責保険の代理店登録
自分の店で加入手続きを行う義務はありませんが、顧客獲得や維持のためにそうしようと思う方もおられます。
自賠責保険の代理店登録を行うためには、所定の試験に合格する、保険会社と代理店委託契約を締結する、保険会社ごとに定められた要件を満たすといった条件をクリアしなければなりません。

⑥オートローンの代理店登録
お客様によっては車の代金をローンで払いたいという方もおられます。
お客様ご自身が銀行などの金融機関でローンを申し込むこともできますが、審査などに時間がかかるために、それにより成約の機会が失われるという場合もあります。
もし代理店契約を結ぶことができれば、その場で審査結果をお伝え出来、スムーズな契約に繋がります。

7. 車屋に必要な開業資金と成功のコツまとめ

展示場タイプとネット販売タイプの車屋の開業資金について解説しました。展示場でたくさんの車を展示する必要のある展示場タイプの中古車販売店の開業には、数千万円の資金が必要です。

ネット販売を自宅で行うなら、展示場や事務所が必要ではないので、数十万円の資金で開業可能です。オートオークションやネットを活用して効率的に車を仕入れ、中古車ポータルサイトなどで魅力的に自社の車を紹介できます。

ネットを上手に活用すれば、過剰に在庫を抱えるリスクを回避でき、事業を成功へと導くことができます。本業・副業でも出来る中古車販売ビジネスを始めるのを検討してみるのはいかがでしょうか。

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