ペットショップに必要な開業資金と成功させるコツまとめ

調査によると日本の3世帯のうち1世帯にはぺットがいます。

ですからペットショップは儲かるビジネスモデルのひとつと言えます。

そんなペットショップを開業するために必要な資金の内訳、資格、成功させためのポイントなどを解説します。

1. ペットショップの開業資金はいくら必要?その内訳は?

ペットショップの形態や店舗の大きさ、どんな種類の動物を扱うかなどにより開業資金に差が出てきますが、500万円から多くても2000万円の開業資金が相場と言われています。

生体販売のみなのか、グッズ販売もするのか、トリミングも行うのか、ペットホテルや猫カフェなどのサービスも同時に提供するのかなど、店のコンセプトの違いにより開業資金にもおのずと差が出てきます。

1-1. ペットショップの開業資金

生体販売を中心としたペットショップを開業する場合の開業資金は以下の8つに分類できます。
1.物件取得費用(不動産屋への仲介手数料・最初の家賃も含む)
2.内装・外装・設備工事費用
3.什器・備品・機材・消耗品費用
4.動物類の仕入れ費用
5.広告費
6.ペット送迎用車両・ガソリン代
7.正社員・アルバイト募集費用
8.初期運転資金

1-2. 初期費用の内訳

1.物件取得費用(不動産屋への仲介手数料・最初の家賃も含む)
店舗物件を借りるための費用です。不動産屋に支払う仲介手数料、保証金、最初の月の賃料が含まれます。

保証金あるいは敷金・礼金の一般的な相場は、家賃の8~12か月分です。家賃40万円の物件で10か月分の家賃を保証金として支払う場合は、400万円となります。

2.内装・外装・設備工事費用
ペットショップのコンセプトに調和した外装・内装工事をする費用です。

具体的には、設計費、外装工事費、内装工事費・電気・ガス・上下水道工事費・冷暖房設備設置工事費、看板設置費、電話・インターネット工事費などが含まれます。

特にペットショップの場合、犬が吠えたりするので防音対策と動物のにおい対策の工事が必要です。ですから通常の店舗の改装工事より費用がかかることが予想されます。

ちなみに室内が壁と柱の骨組みだけの状態で貸し出される「スケルトン物件」の場合、地域により格差もありますが、1坪当たり50万円前後が目安になります。

3.什器・備品・機材・消耗品費用
ペット用ゲージ、ペット用遊具、エサ、エサ入れ、水のみ、ペットシート、ペット用トイレなどの細々した備品、レジ等の機材購入に必要な費用です。

4.動物類グッズ類の仕入れ費用
動物やペット用衣類、遊具などのグッズの仕入れ費用です。

ちなみにダックスの仕入れ値は2〜5万円、プードルの仕入れ値4〜8万円が相場と言われています。現状ではオークションを利用して犬猫を仕入れるのが主流です。

5.広告費
店の宣伝に必要なフライヤー、のぼり、名刺、ホームページ制作などにかかる費用です。

6.ペット送迎用車両・ガソリン代
仕入れ、お客様への配達などの時に車両が必要です。ペット送迎用の車の購入代も開業資金に計上します。

7.アルバイト・正社員募集費用
他の人を雇う場合にはこうした費用も開業資金に含まれます。

8.初期運転資金
毎月の光熱費や賃料など、開業後にかかるお金を、余裕を持って用意します。

仕入れの費用とアリバイトや社員を雇う場合の給料の数か月分も初期運転資金に計上します。売り上げが最初は伸びなくても、賃料や人件費は必ず払う必要がありますから、すくなくとも合計半年分くらいは用意していないと開店後の経営がすぐに息詰まる可能性があります。

1-3. ランニングコストの内訳

ペットショップの毎月のランニングコストとして計上するべきものには以下の8つに分類できます。
1.家賃
2.人件費
3.電気・水道・ガス・通信費
4.動物・グッズ仕入れ費用
5.ペット飼育・管理費
6.消耗品費用
7.ペット送迎車両維持費・駐車場代・ガソリン代
8.宣伝広告費
9.雑費(上記のどれにも属さない費用)

飲食業など他の業態との違いは、ペット飼育・管理費が含まれることです。エサ代、病気にならないようにするための予防接種代、飼育環境を清潔に保つための清掃・除菌などにかかる費用が計上されることです。

2. ペットショップの開業資金を調達する方法

ペットショップの開業資金を集める方法は主に次の4つになります。
1.自分で資金を貯める
2.銀行からの融資
3.国からの助成金
4.投資家からの融資、出資を募る

開業当初から借金をたくさん返済しながらの事業継続は大変なものがあります。早期での廃業を避けるためのも、自己資金をたくさん用意しておくのは賢明な方法です。

3. ペットショップの物件選びのポイントと契約時の注意点

ペットショップにふさわしい物件を選ぶためのポイントは、ずばり店舗のコンセプトをしっかり決めておくことです。一般的な犬・猫を幅広く扱う店舗なら、親子、カップルなどが入りやすい繁華街、路面店、商業ビルなどに店舗を構えることができます。店舗の広さも、家族やカップルで店の中を移動することを考えるなら、20坪程度の広さは確保したいところです。

また、猫カフェ・ドッグカフェ的な店舗を考えているなら、散歩のついでに寄れるような公園や河川敷の近所に物件を探すことができます。トリミングやペットホテルなどのサービスを提供するのであれば、車で来店するお客様も増えるでしょうから近くに駐車場のある場所、道路沿いなどの条件が加味されます。

他にもダックス専門などのように、特定の分野に特化した店舗ならば、その店に魅力や必要を感じるお客様は、少々不便でも来店してくださるので、駅から少し離れている、ビルの2階以上のテナントなどで営業しても、集客できる可能性があります。

契約するときの注意点として、ペットショップには騒音やにおい、汚れの問題があり、契約終了後の原状回復に費用がかかるので、保証金を1,2割高く請求される可能性があるという点を挙げれます。こうした場合を想定して、資金に余裕を持たせておくこともできます。

4. ペットショップのような在庫ビジネスの問題点と成功のコツ

犬や猫がまだ小さくてかわいいうちは売れる可能性が高いですが、売れずに大きくなると、売れ残る可能性が高くなり、その間の飼育費、管理費、健康維持のための医療費などの経費もかさんできます。

経営を成功させるためには、過剰に在庫を抱えてしまうことを避ける必要があります。営業している地域での売れ筋ペットの傾向を把握することがポイントです。

また、同じ種類の犬や猫、小動物でも毛の色、毛の長さ、模様の形などで人気が分かれるので、どのデザインの種類が売れるのか流行にも敏感である必要があります。

5. 個人経営のペットショップの成功事例と年収

ペットショップのオーナーになるためにペット販売のフランチャイズチェーンの傘下に入るという方法もあります。実際にこの度は方法でオーナーになった方の成功事例を紹介します。

兵庫県神戸市にあるセンチュリーペットというフランチャイズのペットショップの店舗では、2014年4月の売上額が 446万2742円で、2015年4月の売上額が 623万7121円でした。前年比130%の売り上げを達成しています。

フランチャイズに加わることで、経営ノウハウを教えてもらうことができ、FC本部からの手厚いサポートを得られるというのもこうした成功につながっています。

センチュリーペットHP

6. 失敗しないペットショップの開業方法と手続き

ペットショップの開業にはきちんとした手続きが必要です。無許可でいきなり営業することはできません。

「動物の愛護および管理に関する法律」で定められている「動物取扱業」の届出をしなければなりません。ペットショップはこの「動物取扱業」の中でも「第一種動物取扱業者」の登録申請が必要です。

届出手続きをする際に必要な項目は以下の6つになります。
1.氏名または名称
2.住所
3.飼育施設を設置する事業所の名称および所在地
4.動物取扱業の種別
5.おもに取り扱う動物の種類・数・飼育施設の構造、規模、管理方法、配置図・付近見取図等
6.動物取扱責任者の選任

6の動物取扱責任者は第一種動物取扱業の登録申請に必要な要件です。第一種動物取扱業者から選任されて、初めて動物取扱責任者となることができます(第一種動物取扱業者自らを動物取扱責任者として選任することも可能)。

常勤の職員の中から専属として選任されるため、他店とのの兼務はできません。

ちなみに開業届の手続きを踏まずに無届出で開業した場合、100万円以下の罰金に処せられます。また、登録内容の変更を届け出なかったり、虚偽の報告をした場合は、30万円以下の罰金に処せられます。

届出は営業したい市町村の保健所、動物愛護相談センターなどで受け付けています。登録しようと思う場所の市町村のホームページで詳細を確認できます。

7. ペットショップを開業するために必要な資格や許可

ペットショップを開業するためのに必要な資格や許可は以下の通りです。
1.第一種動物取扱業者
届出の詳細は先ほど紹介しました。ペットショップを開業するためには必須の許可です。

2.動物取扱責任者
1店舗につき1名の動物取扱責任者を置かなければなりません。オーナー自らが兼任するとも可能です。

動物取扱責任者になるには以下の3つの条件のどれかに該当しなければなりません。
1.営もうとする第一種動物取扱業の種別ごとに半年以上の実務経験があること。
2.営もうとする第一種動物取扱業の種別に係る知識及び技術について一年間以上教育する学校法人その他の教育機関を卒業していること。
3.公平性及び専門性を持った団体が行う客観的な試験によって、営もうとする第一種動物取扱業の種別に係る知識及び技術を習得していることの証明を得ていること。
(参照:東京都動物愛護相談センター

ペットショップに必要な開業資金と成功のコツ.まとめ

ペットショップの開業資金の相場は500万円から2000万円程度でした。

過剰なペットの在庫を抱えるなら経営を圧迫します。流行りのペットの傾向を掴んだり、トリミングやペットホテルなどのサービスを提供するなら、順調に売り上げを伸ばしていくことができるでしょう。

廃れることのないペットブームですから、そこにビジネスチャンスを見つけることができます。この機会にペットショップのオーナーを目指してみるのはいかがでしょうか。

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