ダーツバーの開業資金と必要な設備・資格まとめ

ラーメン屋、居酒屋と比較すると最初の開業資金が安く抑えられる個人経営のバーですが、今回はダーツバーにスポットを当て、開業するために必要な資金・設備・資格をまとめてみます。

個人でバーを経営したいという夢を持つ方は是非参考にしてください。

1.ダーツバーは個人でも開業できるのか?

ダーツバーは個人でも開業できます。開店に必要な資金・設備を整え、必要な資格を申請し取得できるなら個人でも十分開業可能です。
資金・資格・物件探しの3つの分野で、ダーツバーの個人経営には何が必要なのかを解説します。

2.ダーツバー開業に必要な資金

ダーツバー開業に必要な資金は、大きく分けて6つに分類することができます。
1.物件取得費用(不動産屋への仲介手数料・最初の家賃も含む)
2.内装・外装・設備工事費用
3.什器・備品・機材・消耗品費用
4.食品・ドリンク類の仕入れ費用
5.広告費
6.初期運転資金

こうした費用が、開業資金として必要です。
ダーツバーを含めたバーの個人経営を行う場合、開業資金の相場はどれくらいなのかを次に解説します。

2-1.物件取得や設備などの初期費用

先ほど述べた初期費用についてさらい詳しく解説します。

2-1-1.物件取得費用

店舗物件を借りるための費用です。不動産屋に支払う仲介手数料、保証金、最初の月の家賃もここに含まれます。
保証金あるいは敷金・礼金の一般的な相場は、家賃の8~12か月分です。家賃20万円の物件で10か月分の家賃を保証金として支払う場合は、200万円となります。

2-1-2.内装・外装・設備工事費用

バーの雰囲気に調和した外装・内装工事をする必要があればそのための費用がこれに含まれます。

具体的には、設計費、外装工事費、内装工事費・電気・ガス・上下水道工事費・冷暖房設備設置工事費、看板設置費、電話・インターネット工事費・ダーツマシンの設置などが含まれます。

室内が壁と柱の骨組みだけの状態で貸し出される「スケルトン物件」の場合、地域により格差もありますが、1坪当たり50万円前後が目安になります。
バーカウンターや厨房設備がそのまま残っている居抜き物件が見つかれば、工事費を安く抑えることができます。
ちなみに、ダーツマシンは2坪あれば設置できます。ダーツマシンを何台設置するかなども考えて、店舗を探したり、店のデザインを考えることができます。

2-1-3.什器・備品・機材・消耗品費用

スツール(イス)、テーブル、食器、メニュー、名刺、音響機材・照明機材・レジ等の購入に必要な費用です。
業務用のイスやテーブルは、家庭用のものと比較すると強度が優れているので、高額になる場合があります。中古の什器や備品などをうまく使うことで、この分野の費用も抑えることができます。

2-1-4.食品・ドリンク類の仕入れ費用

バーですからドリンクの仕入れは大切です。いくつかの酒屋から相見積もりを出してもらい費用を抑えることができます。
さらに、酒屋によっては、生ビールのジョッキやタンブラー、日本酒用のとっくり、ビールサーバーの提供、商品の協賛もしてくれるところがあります。バーの雰囲気を考えるなら、メーカーの名前やロゴが入ったグラスやジョッキを使うのに抵抗がある方もおられますが、そうしたことが気にならない方は、開店資金を抑えるひとつの方法にもなります。

2-1-5.広告費

店の宣伝に必要なフライヤー、名刺制作などにかかる費用です。

2-1-6.初期運転資金

毎月の経費や家賃など、開業後にかかるお金を、あらかじめ余裕を持って用意します。
仕入れの費用と人を雇うのであればその給料を合わせた合計3ヶ月分くらいは用意していないと開店後の経営がすぐに息詰まる可能性があります。
もし、開業時にレセプションやパーティを企画しているなら、その費用もここに含めることができます。

グルメ情報サイトの「ぐるなび」が行ったバーの開業資金に関するアンケートでは、運転資金んを除いた開業資金の平均相場は、603.5万円でした。
さらに、物件取得・内装工事にかかった費用の平均として382.5万円、初期の運転資金の平均が225.6万円という回答が得られました。
(参照:https://pro.gnavi.co.jp/bukken/article/bukken13655/
こうした実際的な数字も、開店資金を準備する目安になるでしょう。

2-2.経営にあたってのランニングコスト

ダーツバー開店前の準備として必要な資金について紹介しましたが、次に考えなければならないのが毎月のランニングコストです。
ランニングコストとしては、大きく分けて以下の8つが含まれます。

1.家賃
2.人件費
3.電気・水道・ガス・通信費
4.ドリンク・食品仕入れ費用
5.消耗品費用
6.ダーツマシン・製氷機などのレンタル費用
7.宣伝広告費
8.雑費(上記のどれにも属さない費用)
これらの合計が毎月のランニングコストになります。この数字よりも売り上げが上回れば黒字ですから、これを上回る売り上げ目標と、売り上げ計画を立てる必要があります。

3.ダーツバー開業に必要な資格

ダーツバー開業に必要な資格や申請を表にしてまとめました。

資格・申請 届け出場所 備考
食品営業許可申請 保健所 開業10日〜2週間前までに保健所に届出

場合によっては、保健所の現場検証あり

食品衛生責任者 講習受講後、管轄の自治体に届出 要請講習は都道府県などの自治体や保健所等が主催しており、ほぼ毎月開催されている
防火管理者選任届 消防署 店舗収容客が30人以上を超える物件ならば、消防署への届け出が必要
深夜酒類提供飲食店営業開始届 警察署生活安全課 午前0時以降も酒類を提供し続ける前提の営業ならば必須の届出

営業開始10日前までに提出

違反した場合は、風俗営業法違反で摘発を受け、営業も停止になる場合もあり

特定遊興飲食店営業許可 警察署生活安全課 ダーツバー、スポーツバー、カラオケバーなど深夜に酒類を提供しながら午前0時以降に興行を行う場合に必要な届出

物件の近所に病院や学校があれば許可が下りない場合があるので、物件を決める前に、不動産屋か最寄りの警察署などで相談する必要あり

4.ダーツバーに適した物件と立地

ダーツバーに適した物件と立地を選ぶための秘訣は、ずばり「どんなバーにしたいか」というコンセプトをはっきり決めておくことです。
例えば、「隠れ家的なバー」にしたいというコンセプトであれば、駅に近いビルの1階の角という一般的に集客しやすい物件が、かならずしもふさわしいいというわけではありません。

また、家具・照明・音響などの効果で、華やかな雰囲気か、落ち着いた雰囲気かも変わってきます。これから開店させようと思うダーツバーを、どんなコンセプトにして、どんなお客様に来てもらうのか決めておくことが、物件を選ぶ際のポイントになります。

立地に関しても、営業したいと思う場所に行ってみることができます。
日中と、営業しようと思う時間の前に、その場所の人通りの具合、世代、人の流れ、どんな店に行くのかなどを観察することができます。
候補地の人の流れを観察することで、新たに分かる情報もあり、それらが店の開店時間やメニュー、コンセプトなどに反映されることもあります。

また法律上の観点からも、立地や物件に関しては注意が必要です。
特定遊興飲食店営業許可の関係上、近隣に病院や学校、図書館、児童福祉施設などがあると、深夜の営業はできなくなります。こうした法律上の背景も考慮して土地や建物をを探す必要があります。

ダーツバー経営で昼夜逆転の生活になる?

ダーツバー経営は主に夜がメインの仕事になるので、昼夜逆転の生活になります。
とはいえ、ダーツバーは他の飲食店の開業に比べるならば、いくつかのメリットがあります。

例えば、開店資金もラーメンや居酒屋と比較すると安い。
料理よりもお酒を多く提供するということで、調理にかかる手間や時間が少なく、利益率も高いといった点です。
昼夜逆転の生活になるとはいえ、メリットも多い、ダーツバーの経営です。

開店資金をしっかり集めて、事業計画を練り、必要な資格や申請を無事クリアすれば、あなたも立派なダーツバーのオーナーになれるでしょう。

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