ガソリンスタンドの開業資金と必要な設備・資格まとめ

高齢化が進む中で、ガソリンスタンドの経営にも影響が出ています。

経営者の高齢化です。この現象によって、休業、廃業しているガソリンスタンドが増え、今や国を挙げて過疎地対策も始まっています。

ここでは、これから開業を考える方に、ガソリンスタンドの開業資金と必要な設備・資格等についてご紹介します。

1.ガソリンスタンドは個人でも開業できるのか?

1994年に6万か所を超えるガソリンスタンドがあったにも関わらず2015年には、その半分3万か所にまで減ったという統計があります。(日経新聞より)ガソリンスタンドの経営者が高齢化してきていることが大きな原因であるという調査結果もあります。とはいえ、車社会である現在、車がないと生活ができないという人が多いのは事実です。

ですから、車需要のことを考えますと、今開業資金としてのめどが立っているならば、ガソリンスタンドの開業に踏み切ることもお金を儲ける一方法であるとも言えます。

そこで、まず、個人で開業が可能かという点について、申請書類や必要な知識などについてご紹介します。設けることができる個人での開業を目指すにあたって開業資金も含めて、ガソリンスタンドの開業に必要なことをご紹介します。

1-1.申請書類等による許可が必要

開業資金のめどがたって、ガソリンスタンドの開業をしようと思ったときまず申請をして許可が必要です。

「揮発油等の品質の確保等に関する法律」の手続きを踏まなければなりません。(経済産業省)そして、消防法11条の「定められた基準に従って、ガソリンスタンドの位置や構造、設備等をつくること」という許可申請を書類として作成しなければなりません。(市町村の自治体)

さらには、ガソリンを扱うのですから、販売するにあたっての仕入れ先の確保(契約)も必要になります。留意点としては、原則的には、その立地は「大通り沿い」ということになります。周囲に住宅がある場合などを含めて、取り扱いに関しては十分に配慮して申請書類に記述することになります。

1-2.「石油類」という危険物に関する理解が必要

ガソリンスタンドで扱うガソリンは「第一石油類」、軽油や灯油は「第二種石油類」です。すべてが危険物に該当しますが、引火しやすい(氷点下でも発火することもある)ことは、個人で開業する場合、経営者としての責任でしっかりと把握しておかなければなりません。(静電気除去シートの常設や万一の場合の危機管理マニュアルなどの作成)

最近ではセルフガソリンスタンドが一般的になっていますので、特に「給油上の留意点」の明記とともに、経営者としての危機管理意識というものが重要になります。

1-3.ガソリンスタンド運営に必要な乙四所持者とは

開業資金、許可申請、そして経営者としての責任自覚が必要なことはお分かりいただけたでしょう。個人での開業にあたっては、さらに重要なことがあります。取得しておかなければならない資格があります。このことについては、後述の「ガソリンスタンド開業に必要な資格」で詳しくご紹介します。

2.ガソリンスタンド開業に必要な資金

さて、開業資金ですがこれがなければ始まりません。また、ランニングコストについても計算に入れて、稼ぐための資金計画をきちんと立てることが必要になります。ガソリンスタンド開業に必要な資金はいかにご紹介するような事業形態にもよりますが、自分の思い描くガソリンスタンド経営をイメージして、信頼のおける業者に開業資金の範囲内で「プロの提案」を求めるという方法がベストです。ここで、開業資金とランニングコストの目安についてご紹介します。

2-1.設備、フランチャイズ加盟料などの初期費用

フランチャイズ開業資金としては、次の二つのタイプがあります。

2-1-1.土地物件も含めて経営者が持つ場合

経営者が、土地代金や物件のすべてを負担する場合です。このタイプで経営をするには、かなりの自信と勇気がいります。そのためにも自信がガソリンスタンド経営について知り尽くしていることが必要でしょう。このタイプについては、1千万円以上の開業資金が必要になります。

2-1-2.店舗や設備すべてをフランチャイズ本部が持つ場合

店舗や設備の費用は、すべてフランチャイズ本部が負担します。ガソリンスタンド経営では、たいていの場合このタイプになります。経営者は、いかにこれからご紹介します開業資金を用意して、リース料やガソリン等の仕入れの費用等の費用のことを考えれば開業することができます。

一般的な例として、フランチャイズ本部の場合についての開業資金をご紹介します。
初期在庫300万円 什器備品40万円 初期費用:350万円
多くのフランチャイズの場合「売上の○%」という形で支払うことになります。月額を固定したり、ロイヤリティがいらなかったりする場合もあります。

2-2.経営にあたってのランニングコスト

ランニングコストは、200万円ほどを見込んでおくといいでしょう。開業してから3か月分の仕入れ代金や市場売掛金、営業経費などになります。

3.ガソリンスタンド開業に必要な資格

消防法上の規定で、ガソリンスタンドには最低2人が「乙種危険物第4類取扱者」か「甲種危険物取扱者」の資格を持って常駐しなければ運営ができないことになっています。これは、ガソリン等の石油類全般や二硫化炭素、アルコール類を取り扱う者として、またタンクローリーが給油する際の立ち合いの役割としても必要な資格になります。

ガソリンスタンドの経営者としては、このような資格を持った人を雇うにしても、自身で資格取得の勉強をして身に付けておくべきでしょう。「甲種危険物取扱者」は、「乙種危険物取扱者」の第一種から第六種までのすべてを取り扱えるものですが、試験はかなり難しいものになっています。

4.ガソリンスタンドに適した物件と立地

冒頭でも述べていますが、ガソリンスタンドの減少や過疎地対策の一環として国の対策が始まっています。国の施策を見ますと、地域のニーズに応じたサービスや運営ができるようにビジネスモデルの見直しとともに、設備の更新に必要なコストを国が支援するような助成金などの検討が進められています。

ガソリンスタンドの運営に適した物件や立地については、その地域住民の利便性、特に、居住地からガソリンスタンドまでの距離を十分に調査・分析することが必要になります。また、これからの開業では、自治体との共有、課題の共通理解などの対策も含めて考えることが必要です。

5.ガソリンスタンドは儲かるのか?

ガソリンスタンドの開業資金が固まった、いよいよ開業になる、その時にもう一度考えたいことは儲かるかどうかということです。ここで、ガソリンスタンドの運営を見直しますと、ガソリンだけの売り上げではガソリンスタンドの経営は成り立たないということです。ご存知のように、洗車やオイル、タイヤ交換、並びに車検を行っているところもあります。地域に根差し、洗車や交換作業などを含めたガソリンスタンド運営がきちんとできれば儲かるということです。

まとめ

いかがでしょうか。ガソリンスタンドの開業資金とそのために必要な開業資金や必要な設備、資格などについてご紹介しました。最後になりますが、ガソリンスタンド経営には、技術も持っておかなければならないことも付け加えておきます。自動車全般(バイクや大型トラックに至るまで)についてのいろいろな技術についても勉強しておく必要もあります。

タイヤ交換やオイル交換の技術、細かいところでは電球交換やヒューズの交換、バッテリー交換などの電気系統に関する技術も必要でしょう。このことは、それらの技術取得者を雇うということでクリアできるのですが、経営者としてもマスターしておく方がいいでしょう。

廃業をするガソリンスタンドが多い中で、国の支援も期待できる今、開業資金の見通しが立ったらガソリンスタンドの開業に挑戦する価値はあります。

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