ペットサロン・トリマーの開業資金と必要な設備・資格まとめ

ペットサロン・トリマーとして独立するためにはどんな方法で進めていけばいいのでしょうか。

個人経営の事例を含めて、ペットサロン・トリマーの開業資金のことや必要な設備・資格についてご紹介します。

1.ペットサロン・トリマーは個人で開業する方法

ペットサロン・トリマーの独立、開業のための方法についてご紹介します。開業資金については後述するとしまして、まず、「ペット好き」であることは最低条件です。経営者の中にはその経営に特化した業務内容について知らなくても経営が可能だという考えの方もおられます。しかし、このペットサロン・トリマーを個人で開業するには、ペットについての知識やトリマーについてのスキルは持っておかなければなりませんし、ペットに愛着を持って接することができることが条件です。

そこで、まずペットサロン・トリマーで開業するには、トリマーの資格取得で勉強をして知識とスキルをマスターしましょう。その上で、どういう形で開業するのか(店舗を買って改装するか、賃貸か、自宅を活用するかなど)やどういう場所に店を開くか(住宅地か商業地かなど)について検証して結論を出します。

ペットサロン・トリマーの独立の際には「動物取扱責任者を置く」という登録が必要になります。動物の繁殖や飼育、売買を行うときには「動物取扱い業」の登録を自治体に行うのです。動物取扱責任者とは、次にご紹介します条件のいずれかを満たしていなければなりません。また、自治体が指定する研修も受けることも必要になります。

・半年以上、ペットサロンなどでの実務経験があること
・動物に関係した教育を受けていること(卒業資格など)
・動物愛護相談センターが指定している資格を取得していること

1-1.個人経営の事例

では、実際に個人経営でペットサロン・トリマーを開業した方の事例をご紹介します。『私は、小さいときから犬を飼っていて、愛着を持って接してきました。事情があって高校卒業で就職することになり、そこで迷いもなく選んだ職業が、トリマーとしてペットサロンで働くことでした。働きながらトリマーの資格を取得してようやくトリマースタッフとして働けるようになったのです。

しかし、現実を見ますと雇われの身ですからお給料が安いのです。ほとんどお給料が上がらず、「こんなに頑張っているのに・・・」という思いが強くなっていました。また、私なりのトリミングも考えていますが、お店の方針もあり、思うように働けないということもありました。ここで「独立」という選択をしたのです。

開業資金のこと、物件探し、立地など迷うことは多かったのですが、ペットサロン・トリマーとして独立した今「自分の思うサービスができる」「固定客をつかむことで安定した収入が得られる」など、経営は順調にいき、今では2人のスタッフを雇って経営していけるまでになりました。これからは「ペットの送迎もできるお店」という独自の取り組みも考えています。

2.ペットサロン・トリマー開業に必要な資金

いろいろな条件を検討して、いよいよペットサロン・トリマーとしての開業になります。資金面では、まず開業資金が必要です。自宅を改装するのか、店舗を賃貸で探すのか、自己資金と相談をしながらいろいろなケースが考えられます。

2-1.設備、フランチャイズ加盟料などの初期費用

ここでは、店舗を賃貸で借りる場合を例に挙げます。開業資金を計画する場合、賃貸料は大きなウェイトを占めます。家賃については3ヶ月払いや半年払いというケースが多いですのでその分は準備しなければなりません。(半年で200万円ほど)その他にも賃貸の場合には、仲介手数料や敷金、礼金なども必要になります。(100万円ほど)そして店舗の改装に入りますが、これはかなりの費用がかかります。(500万円ほど)資金計画をしっかりと立てておく必要があります。

また、新設ですから設備や備品、消耗品などの導入費用も必要になります。(50万円ほど)主なものとしてはドッグバスやトリミングテーブル、ドライヤーなどです。もちろん一般的に利用するエアコン、給湯器、換気設備も必要に応じて整備しなければなりません。文房具類も最低限の容易をする必要もあります。

2-2.経営にあたってのランニングコスト

開店前にもしておかなければなりませんが、開店後も「広告」は続けていかなければなりません。チラシやサービス券などの配布、HP作成、更新(こまめに)するということです。費用はかかりますが、広告についてはプロに任せてもいいでしょう。常時必要なシャンプーについては、在庫確認を忘れずに、また大量に購入しますから仕入先の候補をいくつか選び見積り比較することも大切です。

ランニングコストとしては、消耗品についてはもちろんですが、開業後光熱水費などのいわゆる固定費といわれる経費がかかります。このように、ランニングコストについてもかなりの経費を見越しておかなければなりません。融資、スポンサーなどの方法についても考えておくことも必要でしょう。(100万円ほどのランニングコストを見込んでおくこと)

3.ペットサロン・トリマー開業に必要な資格

一般社団法人 非本キャリア教育技能検定協会が資格認定している「ドッグトリマー」という資格があります。トリマーとしての知識やスキルを習得してマスターライセンスを取得し、一定のレベルに応じてインストラクターとして活躍できる資格になっています。この資格を取得すれば、上述の動物取扱責任者としての登録ができますし、ペットサロン・トリマーとして独立もできることになります。

トリミングだけを行う場合には、トリマーの資格をもっていなくても開業はできますが、はじめにも述べましたが、扱うのは生きた動物たちですから、資格取得の勉強をしっかりと行い、ある一定の知識やスキルはぜひ身に付けておいていただきたいと思います。

4.ペットサロン・トリマーに適した物件と立地

ペットサロンだけではありませんが、独立してお店を出そうと思うと立地や物件選びが非常に大切になります。ペット人口は増えているけれども、この地域ではどうだろうかについてはつかみにくいものです。しかし、ペットサロン・トリマーとして開業するためには、労を惜しまず候補地を調査しておく必要があります。

また、ライバル店が多いことも見逃してはいけません。大型商業施設内にもトリミングも行っているペットショップがあることもあり、便利さや客層、どの程度のサービスをしているかという調査をしっかりとして、地域で愛されるペットサロンにすることを考えましょう。

ペットサロン・トリマーとして開業するために適した立地は、大型商業施設があって、その施設にペットショップがないところがおすすめです。その理由は、最近では大型商業施設を利用する人が多い上に、施設内のペットショップは結構人気があるからです。また、商業施設立地にあたっては「需要」を見越して立てられていますので、利用者が多く、その近くにペットサロンができれば利用者は確実に増えるでしょう。

5.ペットサロン・トリマーは儲かるのか?

ペットサロン・トリマーという職業は、上述のように、資金計画や物件・立地の選択をしっかりと行えば安定した収入が見込まれます。しかし、月額にしますと10万円から20万円の収入の差があるぐらいは覚悟しておかなければなりません。季節の変わり目や年末に比べ、暑い夏や寒い冬には必ず客足は鈍ります。そんな時期に何らかのサービスを考えるといいでしょう。

ここで、成功している方の事例をご紹介します。
『私は1回目の開業では開業資金をつぎ込んだにも関わらず、経営が成り立たなくなりやむを得ず閉店してしまいました、その時には、ペットサロン・トリマーとしての勉強をしてある程度の知識やスキルは身に付けていたのですが、顧客のニーズがつかめずにいました。あきらめきれずに再挑戦を誓って、今回は「市場調査を主として立地」にこだわりました。

お店自体は、賃貸のできるだけ安く借りられるところを選びましたが、設備や消耗品は前に使っているものが使えましたので、経費節減になりました。今回の再挑戦で、立地がいかに大切か、そして何よりもトリミングのスキル(毛足が伸びてもスタイルを維持するトリミング技術)がお客様を惹くということがわかりました。ペットを飼う方の思いは、私を「主治医」のような感覚でいろいろと聞いてこられます。私もそれに答えようと懸命に勉強もしています。多くのお得意様ができ、これからスタッフも増やしていこうと思っています。』

6.ペットサロンは命を預かる責任ある仕事

ペットを飼う人の中には、「自分たちの子どもができないから」という方もおられます。裏返して考えれば、そういう人たちにとったら「我が子」なのです。そのことからも、ペットは、人間と同様の命の価値を持っているといえるのです。そのペットを預かるペットサロン・トリマーの仕事は、責任のある重要な仕事という自覚を持って対応していかなければなりません。

まとめ

冒頭でも述べましたが、ペットサロン・トリマーとしての稼ぎ方の一つに「ペットの送迎を主としたトリミング」をしているお店もできてきています。車一台で、お店を持つ必要がないというものです。
これは、ペットビジネスの一つですが、いずれにしても安定した収入のために固定客を確保しておくことは大切でしょう。

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